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2008年9月22日 (月)

憧れの宮川ひろに会った

子供の頃から宮川ひろの童話が大好きだった。最初に読んだのは小学生の頃、坪田譲治主催の童話機関誌『びわの実学校』に掲載された最も初期の作品。その後、『るすばん先生』『先生のつうしんぼ』など代表的なものはもとより、殆んどの作品を読んできたが、特に好きなのは『夜のかげぼうし』など、戦争中の子供たちの様子を描いた一連のものだ。

宮川ひろの話を聞きたいとずっと思い続けてきたが、なかなかチャンスに恵まれなかった。やっとネット検索で講演会の記事を見つけ、半年も前に予約した。

20日の土曜日、場所は深川江戸資料館の小劇場。宮川ひろさんは今年85歳。優しく穏やかな面差しを、澄んだ水のような精神が支えている……そんな気がするたとえようもなく美しい方だった。2時間近いお話の中で印象的だったのは、ご両親の話だ。ひろさんは群馬県で農家の末っ子として生まれた。「夜になると、家族それぞれが今日あったできごとを話すんです。私たちはいろりの傍に座って、順番に一生懸命に話します。すると父が私に、今の話は面白いから立ってもう一度話してごらん、というんです。私は子供でしたから、とっても嬉しくなって、まるで舞台の上に立って話すように緊張して同じ話をするんですね」…。「良い話をする」ということはとても難しいことだ。それは「良い文章を書く」ことにもつながる。

講演の始まる前、少しの時間お話しする機会を得た。坪田譲治の高弟のひとりである宮川ひろさんに、私も坪田譲治先生にお会いした時のことや、創作童話を『びわの実学校』に載せていただいたことなど上手に話したかったのだが、緊張してあまり自分の想いを伝えることができなかった。でもひろさんはすごく優しい眼差しで私を見つめてくれた。

…良かった…

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コメント

「良い話」「良い文章」というのは「うまい話」「うまい文章」ということではないんですよね・・難しい言葉を使わず、気負いなく平易な言葉でまっすぐ本質を突くって大変。童話は本来そういうものなのかも。

投稿: kaz | 2008年9月23日 (火) 12時41分

Kszさま
「良い話」「良い文章」は必ず人を清らかな気持ちにさせます。
でも「うまい話」「うまい文章」は時には人を嫌な気持ちにさせることもあるのでは……。

投稿: | 2008年9月23日 (火) 14時23分

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