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2008年11月 1日 (土)

奥村土牛

『百寿を越えて』と題した、奥村土牛、小倉遊亀 片岡球子と、百歳を過ぎても画業に勤しんだ3人の画家の特別展(山種美術館)を見た。なかでも圧倒的に奥村土牛の作品が多い。多いというより、殆んどが土牛の作品だ。

奥村土牛といえば、息子さんでカメラマンの奥村勝之さんのことを思い出す。知人に連れられて我が家に見えたのだが、当時土牛さんが亡くなられたばかりで、相続税のことでとても苦労されていた。『相続税が払えない~父・奥村土牛の素描を燃やしたわけ』という本も出版していた。奥村さんが持っていらした土牛の墨絵風の牛の絵がとても素敵で、欲しいな…と思ったのだが、まだ若く余裕がなかった。かわりに、というわけではないけれど、竹内栖鳳の冬景色を描いた版画を頂いた。

しかしながら絵画の価値とはいったい何だろう。絵が本当に気に入って買う人ばかりではない。画家の名前だけで買う人もいるだろうし、投資のつもりで手に入れる人もいるだろう。そうして作品だけがひとり歩きしてしまうのだ。そんな固定されてしまった社会的価値によって、ちょっとした素描画にまで税金をかけられてしまったら……遺族には大変なことかもしれない。

山種美術館は速水御舟の重要文化財『炎舞』をはじめとする、素晴らしいコレクションで知られているが、入口近くで客の対応をする数人の若い女性の、揃いもそろっての威丈高な態度には仰天した。

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