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2010年2月24日 (水)

ヴィクトリアン・レデイー 1

これはロンドン郊外の骨董市で買ったもの。束になったレース糸を円筒形の器に入れて、蓋に開けられた小さな穴から糸を引き出す。ヨーロッパには様々な編み方のレースがある。手編みといってもそれぞれ小さな道具を使って作るのだが、道具によってレースの趣がまったく変わってくる。これは鍵針編み用の木製の糸ケースだ。
ここに描かれているのが「ヴィクトリアン・レデイー」と呼ばれるイギリスではあまりにも一般的なデザイン。心惹かれてもっと知りたいと思い、デザイン集や研究資料を探したのだがどうしても見つからなかった。今はほとんど「ヴィクトリアン・レディー」が描かれた新しい品物はつくられていないようだが、数十年前まではつくられていたらしい。カードなどの紙製品、テーブルクロスなどの布製品、家具、台所用品、服、バッグ、アクセサリー、陶器、ガラス器、まだまだあらゆるものに描かれていた。多分100年間ぐらいは人気のデザインだったのではないかと思う。裾の広がった長いドレスを着て必ず帽子か傘で顔を覆っている。顔を見せないところが「ヴィクトリアン・レディー」の特徴だ。そうして傍らにはかならずタチアオイの花が咲いている。

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