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2010年3月15日 (月)

カラヴァッジョ


写真は上野の寒桜

上野の東京都美術館に「ボルゲーゼ美術館展」を見にいった。ラファエロの『一角獣を抱く貴婦人』、カラヴァッジョの『洗礼者ヨハネ』、ヴェロネーゼの『魚に説教する聖アントニオ』などが人気だ。なかでもやはり私はカラヴァッジョに惹かれる。
地中海のマルタ島にある聖ヨハネ大聖堂の一番奥の礼拝堂にカラヴァッジョの大作『聖ヨハネの斬首』がある。大聖堂は騎士団の修道院として1578年に作られた。
カラヴァッジョは16世紀から17世紀はじめにかけて活躍した画家で、ヴェラスケスをはじめ多くの画家に影響を与えた。1571年イタリアのミラノ近郊カラヴァッジョで生まれた。ダ・ヴィンチなどと同様に出身地の名前で呼ばれている画家だ。若い頃から画才を認められパトロンがついて創作に励んでいたが、30代半ばで諍いから殺人を犯してしまう。逃亡の途中恩赦を期待し、また騎士の称号を得るために1607年マルタ島にやってきた。しかしマルタ島に滞在した約7ヶ月の間に破天荒な行動をとったことからいったん得た称号も剥奪され騎士団からも追放された。シシリー島からナポリへと向かい、ローマ近郊で怪我と病のために38歳の生涯を閉じた。
『洗礼者ヨハネの斬首』は、サロメが望んだヨハネの首を題材にしている。この大作にはヨハネの首から流れる血で記されたF michelaというカラヴァッジョのサインがみえる。人間を人間以上に描ける天才…全体の光のバランスや赤い布とヨハネの首を押さえつけるたくましい腕の対比が素晴らしかった。

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