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2010年3月16日 (火)

長谷川等伯展


写真は上野の白木蓮

上野の国立博物館平成館に「長谷川等伯展」を見にいく。等伯(信春)は16世紀の絵師。熱心な法華宗の信者で日蓮聖人を篤く信仰していた。生まれ故郷の能登で仏画師として仕事をしていたが33歳で京都にのぼる。京都では狩野永徳一門が活躍していた。後に秀吉にみとめられて祥雲寺に金碧障壁画を描くことになる。そして晩年は水墨画の世界へと…。外国から借りてきた絵の展覧会と違ってさすがに作品の数や質も整っている。
没後400年というのだから古い絵ばかりだが、ひとつとてもモダンな感じの襖絵があった。京都高台寺の塔頭にある『山水図襖』、曰くつきの襖絵らしい。雲母刷りの桐文様の唐紙が貼られた4枚の襖。薄茶の地に白く浮き出た一面の桐文様の上に、とても上品にとても繊細にとても配置良く水墨画が描かれている。これは水墨山水図の伝統的な形式で、あまり専門家には評価されない作品(それでも重要文化財)らしいが、私はとても「美しい」と感じた。
ところで、この展覧会に入るために1時間近く並んだ。友人とおしゃべりしていたのでそれほど長く感じなかったが、私ひとりなら帰ってしまっただろう。それにしても長谷川等伯がなんでこんなに人気があるんだろうか。大きなバスでやってくる団体がいくつもある。もしかしたら宗教画を見にくる信者が多いのだろうか。

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