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2011年8月 5日 (金)

放射能汚染

 このところテレビやラジオも、以前より真剣に放射能汚染について報道するようになった。ちょっと前までは、牛が食べる稲ワラが汚染されたといえば「専門家」なる人が出てきて「大丈夫です」という。野菜を作る腐葉土が汚染されたといっても「専門家」なる人が出てきて同じように「大丈夫です」という。大丈夫じゃないから報道しているのだろうから、何が何だかわけがわからない。まったく滑稽な報道だった。
 原発に関しては様々な意見がある。ただ、同じ日本国内でも、被害を受けた関東以北と、まったく被害を受けなかった関西以南とは、人々の危機感の「熱さ」が違うようだ。もし今回東京が、地震や放射能汚染の被害を全く受けていなかったら、日本全体がもっと「大丈夫」ムードだったのではないだろうか。
 今から25年前、スペインに住んでいる時にチェルノブイリ事故が起こった。スペインでも子供たちに公園で遊ばせないように、雨に濡れないようにとお触れがでた。そのとき、友人に借りて読んだ広瀬隆の『東京に原発を!』という本が印象的だった。かわった題名だが、原発が本当に危険でないのなら東京の中心に作ればいいというものだ。今回、もし東京に原発があって事故を起こしていたら、政府の機関とか皇居とか日本の中心となる繁華街とかが全部立ち入り禁止区域になるということだ。それは困ると誰でもが思うだろう。だからといって福島ならいいのだろうか、そんなことはないはずだ。人の意識はそれぞれの立場で違うのは当たり前だが、もし自分が被害者だったらと真面目に仮定してみることが大切なのではないかしら。

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