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2011年9月14日 (水)

大英博物館・古代ギリシャ展

 久しぶりに大英博物館の所蔵品を見た。2世紀に作られたギリシャ彫刻のコピー『円盤投げ』がメインの展示物。人が思ったより少なく、説明板を読みながら比較的ゆっくり見ることができた。
 15、16世紀のルネッサンス期や19、20世紀にかけてのヨーロッパで、ギリシャ文明が持て囃されたのは、やっぱりキリスト教の縛りから解放されたかったのかな…。ギリシャ文化は美しく自由で高貴であると考えがちだが、あれほどまであからさまに人体美を重んじるというのは、偉い「おじいさん」(長老)たちの欲望のはけ口だったからだろうか…。『クニドスのアフロディテ』などというのはその裸体を見たくて観光客が列をなしたと書いてあるがそれも「おじいさん」たちだったようだし…。女性は「おじいさん」が強姦するものだったらしいし、若い男もまた「おじいさん」の玩具だったらしい…。とすると、ギリシャ文化は「おじいさん」の変態文化…などといったら一笑に付されるかな…などととりとめもなく考えながら会場を歩く。
 様々な像があった。大理石やらブロンズやら、しかも大小様々。杯を掲げている酒神ディオニュソス、羽の付いたサンダルをはいた神々の仲介者ヘルメス、羽のあるビーナスの息子エロスなどなど。様々な壺もあった。壺は赤地に黒の模様が描かれた黒像式と黒地に赤の赤像式とある。描かれた文様は漫画的イラスト的なものも多い。
 面白いと思ったのは「パニック」という言葉だ。それは「パンの笛」からきているらしい。暗い森のなかから聞こえるパンの笛、パニックを起こすほど恐ろしい音っていったいどんな音だったのだろう。笛好きな私としては気にかかるところだ。

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