« タクシー料金 | トップページ | 玉川高島屋 »

2011年12月 1日 (木)

法然と親鸞・展

 国立博物館平成館の『法然と親鸞』展に行こうと上野駅の公園方面改札口を出る。銀杏の木々が色付き始め、その下を保育園児たちが保母さんに連れられて通る。外国人観光客や美術館に行くらしい老夫婦、動物園に向かうらしい親子連れなども歩いている。
 文化会館の前で4人ほどの学生が署名を集めていた。中年の夫婦が署名している板に福島大学の学生と書かれている。原発反対の署名だ。私はあのようなものを信用していないので署名は殆どしたことがない(カンパなど一度もしたことがない)のだが、ふとその気になって署名のペンを取り上げた。20歳前後に見える若い男子学生だ。原発をどう思うかと聞かれて、これ以上やるのは狂人ですね、と応えるとちょっと嬉しそうに笑って、有難うございました、といった。カンパの要求はなかった。
 国立博物館平成館の展覧会場は人がいっぱいで殆ど何も見えなかった。でも、やっと見られたいつくかの資料のなかに興味深いものもあった。
 まず15世紀室町時代に書かれた蓮如の筆になる『歎異抄』。唯円が記したといわれる悪人正機説で有名な『歎異抄』だが、片仮名と簡単な漢字で書かれた読み下し文だ。それ以前13世紀鎌倉時代に書かれた『熊谷直実自筆誓願書』も、現代と殆ど変らない片仮名と平仮名と漢字で書かれている。日本語は書き文字としても随分昔から確立されているのだと改めて思った。
 もうひとつ面白いと感じたのは親鸞筆の『浄肉文』。『大般涅槃経』にあるというが、出家したものが食べても「罪にならない肉」と「罪になる肉」があるという。それは女犯と関係があるらしく妻帯と肉食がどうも関係しているらしい。ちょっと理解に苦しむが面白い感覚だ。
 そういえば、ロンドンのオリエンタル・シティーでよく「お祈り済みの肉」と書かれたものを見かけた。これはイスラム教徒のためのもので「お祈りして神様に承諾を受けている(儀式をすませた)から安心して食べても良い」という肉だったらしく、何だか子どもだましのようで可笑しかった。

|

« タクシー料金 | トップページ | 玉川高島屋 »

展覧会」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 法然と親鸞・展:

« タクシー料金 | トップページ | 玉川高島屋 »