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2013年9月 5日 (木)

金魚 その3

 風に乗って幽かに聞こえてくる祭囃子……あっという間に1年が過ぎた。去年のお祭りで買った金魚は、倍の大きさになった。5日に一度、金魚鉢を洗って水を取りかえる。死んでしまった白い金魚の分まで元気で、毎朝、私が傍にいくと落ち着きなく騒ぎはじめ、大きな目を見張って私の姿を追ってくる。餌をひとつまみ撒いてやると、オーストラリアのジャンピング・クロコダイルみたいに、水面から飛び上がって喰いついてくる。どことなくミステリアスな個性的な金魚で、とっても可愛いなぁ、と思って見ている。金魚1匹でも、1年も一緒に暮らしていると家族の一員、私の顔を見ながらぶくぶくと泡を出して、まるで何かしゃべっているみたいだ。

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