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2014年3月19日 (水)

ラファエル前派展

写真は川端康雄・加藤明子著『ウォーターハウス』

 今月に入って川端康雄さんから、新刊書『ウォーターハウス』(東京美術)をご恵贈いただいた。ウォーターハウスはラファエル前派の画家、私の大好きな画家のひとりだ。
 その後、たて続けにふたつの美術展にでかけた。ひとつは三菱一号館美術館の『ザ・ビューティフル』と題したイギリスの耽美主義絵画の展覧会、もうひとつは森アーツセンターギャラリーの『ラファエル前派展』、この時代のイギリス絵画は私が最も心惹かれるものだ。
 『ザ・ビューティフル』には、レイトンやムーア、ワッツ、ホイッスラー、ロセッティやモリス、バーン=ジョーンズなどの絵画作品、家具や調度品が並んでいた。絵画はアルバート・ムーアの『真夏』以外はみな小品で、あとはビアズリーの版画やその他の素描で壁が埋まっていた。レイトンは、この世で最も美しい絵のひとつ(だと私は思っている)『Flaming June・燃え立つ6月』を描いた画家……作品は2点ほどあったが小さなもので、少しがっかり。そういえば、ロンドンにあるレイトン最後の家「レイトンハウス」はとても変った美術館だった、ちょっとおどろおどろしいような……。
 立派な解説書を見ていたら、川端康雄さんが解説を書かれていたので買い求める。
 『ラファエル前派展』は、ミレーの『オフィーリア』(漱石の『草枕』に登場するせいか有名)はじめ、ロセッティやバーン=ジョーンズ、ハントなどの、良い作品が並んでいた。
 これらの絵画は、テートで穴があくほど眺めたけれど、こうしてまた東京で見ることができるなんて……。
 それにしても気になったことは、耽美主義という言葉がまったくでてこなくて、唯美主義となっていたことだ。「耽美」という言葉は、もう使わないのだろうか。それこそ、美しい言葉なのに。

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