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2015年8月25日 (火)

貝がら

お土産の貝がらとさんご

夏休みもそろそろ終わり。孫たちが海に行った。「お土産は何もいらないけれど、耳に当てるとザァーと波の音がする貝殻を拾ってきて」と3人の孫娘それぞれに言った。ふたりはまっ白なサンゴやとりどりの形の貝殻をとにかくたくさん拾ってきた。「ザァーと音のする貝がらなんてなかった」ということだった。ひとりは「ザァーと波の音がする貝殻がどうしても見つからなかった」と何も拾わずに帰ってきた。親の話だと一生けんめい捜していたようだ。それでも波の音がしなかったので拾わなかったらしい。子どもの性格も様々である。

私は小さな女の子が貝殻を拾っている姿が大好きだ。それはきっと『わし姫物語』の王女キルディーンを思い出させるからなのだろう。わしに海に連れていかれ、波に洗われて浜に打ち上げられるが、ふと周りを見ると色とりどりの様々な形をした美しい貝殻が散らばっている。王女は何もかも忘れて無我夢中で拾い集めるのだが、ふと、自分はひとりぼっちで、それを見せて一緒に喜べる人が誰もいないことに気づいて、夢が覚めたように悲しくなる。その場面を思うたびに、幼いころの自分の気持ちが思われて懐かしくなる。

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