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2016年3月23日 (水)

ブラッセルのテロ

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写真はイギリスの春を告げる花・ブルーベル

 

昨日、ベルギーでテロがあり多くの死者がでた。平穏に生活していた普通の人々が、一瞬にして文字通り人生を吹き飛ばされてしまった。民族、宗教、主義主張の違いから憎しみが生まれ、しだいに相容れないものを抹殺しようとエスカレートしていくのは人間の本能。そして、さらにそれだけではない、お金だ。お金、もしくはそれに代わるものが欲しいのだ。人間は戦争が大好き、特に男は戦うために生まれてきた(決して良い意味ではない)ようなものだ。他のものをやっつけて略奪したいという欲求を抑えられない。戦利品は、人類始まって以来ずっと正当化されてきた。文明が進んでくるにしたがって戦い方も多種多様になったが、本質は変わらない。けれども戦えば、勝っても負けても当事者が大きな痛手を蒙り、周りでうまい具合に大儲けするのは観戦者だ、ということがだんだんわかってきた。それなのにまだ、一部の狂信的な主導者の私利私欲のために、野蛮な争いが続いている。

破壊されたブラッセルの空港や地下鉄をテレビ画面で見ながら、マドリッドやロンドンで、私の身近にもテロがあったことを思い出した。もともとヨーロッパはテロが頻発するところなのだ。

1986年のマドリッドのテロは、ETA(バスク解放戦線)によるものだった。あれは夏の朝、小学生だった子どもたちにお弁当を作っていたら、物凄い爆音が響き渡り、私は思わず卵焼きを取り落としたことを覚えている。ベランダに出てみると空に黒煙が上がるのが見えた。わが家のすぐ近くのプラサ(広場)で、軍の警察を狙ったテロが発生したのだった。当時は、国際電話だって3分間5000円の時代、日本ではそのニュースもそれほど大きく伝えられなかったようだ。

ロンドンでは、2005年の七夕の日に、アルカイダによる同時多発テロがあった。あのころ、息子もロンドンのシティーで仕事をしていたが、発生してすぐに電話も通じなくなってしまったので、もしや巻き込まれたのではないかととても心配した。

人は洗脳されながら生きる動物だとはいえ、命令された通り、爆弾を背負って人ごみに飛び込むなどということは、あまりにも極端で信じられない行為だ。また、テロリストたちは揃いも揃って男尊女卑、それはただ、考え方の相違、と単純にいえるのだろうか。

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