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2017年5月

2017年5月29日 (月)

液体塩こうじ

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今年も八重のどくだみが咲いた

 

少し前にとても面白いと思ったコマーシャルがあった。…もう夫を愛していない、というか生理的に無理…確かそんな文句で始まるのだが、そんな夫に義理で作らなければならない食事も、液体塩こうじ1本あれば、手軽に美味しくできる、という触れ込みだ。このあいだスーパーにいったらその液体塩こうじがあったので、つい買ってしまった。今は、加工調味料をたくさん売っているが、私はあまり買ったことはない。液体塩こうじ、買ってはみたけれどなかなか使う機会がなかったのだが、数日前、頼んでおいた泥付きラッキョウがきたので試しに液体塩こうじに漬けてみた。私は甘酢に漬けたものより塩ラッキョウが好きなので、やってみたらなかなか美味しかった。2日間ぐらいで食べきれる量をちょっと塩もみしてから小さな瓶に入れ、上から液体塩こうじを注ぐ。毎回食卓に出してひとつふたつ食べてみる。空気に触れないと食感が悪くなるので漬けたまま冷蔵庫に入れておくと不味くなってしまう。八重のどくだみと塩ラッキョウ、ちょっとおかしな趣味かしら。

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2017年5月19日 (金)

万平ホテル

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まだ桜が咲く前、三島由紀夫の『卒塔婆小町』を読んで、美輪明宏の舞台『葵上・卒塔婆小町』を見に行った。舞台は原作にかなり忠実だった。『卒塔婆小町』は、公園にたむろする99歳のホームレスの老婆……老婆は失望した若い詩人に、深草少将が100夜通ってきたという小町伝説を織り込んでひと時の夢を与える。老婆は美しい20歳の娘に戻って明治の鹿鳴館時代のはなやかな場面を見せる。美しい小町の姿に、詩人は最高の美を見出すのだが、「美しい」と言葉にしたとたん詩人に死が訪れるという、まさに三島の美意識と芸術論の結晶のような作品。

その後、軽井沢の万平ホテルに行った。軽井沢はところどころ雪が残り、夕方になると風が冷たかった。万平ホテルは、三島の『美徳のよろめき』の舞台になったところ。節子が愛人の土屋とはじめて旅行に出てホテルに宿泊し、裸で朝食をとる場面が印象的な小説で、当時は「よろめきドラマ」などという言葉が流行ったりしたものだ。ストーリーとしては平凡だけれど、やっぱりこういう小説は三島しか書けない。私が泊まった部屋は128号室でジョン・レノンが宿泊した部屋だということだったが、私としては、三島が宿泊した123号室で眠ってみたかったなぁ……と思った。

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