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2018年8月21日 (火)

墓参

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お盆も終わってしまったが、墓地にはちらほらと人影が見えた。墓地の入り口の桜の森がざわめき、墓石のあいだに続くあおあおとした糸杉の並木が天を指している。町のはずれにある公園墓地は赤とんぼが舞い叢で虫が鳴いていた。日差しはまだ強いけれど空には淡いうろこ雲が浮いて、もう秋の気配だ。
家族の墓に花を手向け線香をあげ、墓石に水をかけて手を合わせる。…どうぞ安らかに…と心のなかでいったあと、子どもたちや孫たちが健康で幸せでありますようにお守りください…と続く。
帰りの車のなかの会話。
W:あなた、ずいぶん長いこと手を合わせていたけど、何を祈っていたの?
H:……
W:最初は心を鎮めて、どうぞ安らかに、という気持ちだけど、次にどうしても子どもたちや孫たちをよろしくなんてお願いしちゃうでしょ。ちょっとおかしいわね。
H:まったくそうなんだよ。祖先はある一定の時間が過ぎると神さまになるんだね。
W:でもそれってずい分勝手な思い込みよね。どうしてそんな気持ちになるのかしら。
H:……まぁまぁ、いいんじゃないの。堅苦しく考えなくても。
W:人間て、心が弱いのか強欲なのか……祖先だってそんなに色々お願いされても、迷惑じゃないかしら。
H:……

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