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2018年9月 7日 (金)

歌集 『蔵』

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伊勢の歌人Kさんから歌集『蔵』を頂いた。Kさんは伊勢の老舗海苔問屋「かねやす」の奥さまだ。上品な、感じの良い方で、全国大会でお会いすると話が弾む。福島県で生まれ、東京でご主人と出会い、伊勢に嫁いだ。40年以上前、生方たつゑの通信講座から短歌の道に入ったという。その後、伊勢の短歌結社「やどりぎ」で研鑽を積み、「アララギ」にも入会。日々、真摯に生きる姿が、独特な感性で詠われている。東日本大震災のときの、故郷、福島の原発事故を嘆く歌も多い。
初夏の陽に干したる布団のふくらみて部活を終へし息子を包む
海苔伸ばす作業に籠れば軽やかな物干し竿売る声の聞こゆる
土蔵には白蛇棲むと聞きゐしが大地震の朝姿現はす
不安なく食べて働くこの暮らし被災の人らに後ろめたしも
解体さるることを知りてか蔵の戸の急に軋みて脆くなりたり

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