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2018年11月 7日 (水)

ニューヨーク*ワシントン・スクエア

グランドセントラル駅から地下鉄でワシントン・スクエアへ向かった。ヘンリー・ジェイムズの名作『ワシントン・スクエア』に描かれた場所だ。でも、小説の舞台になったのは19世紀半ばのワシントン・スクエア、当時はニューヨークの高級住宅街だったが、150年以上を経た今はニューヨークの下町、貧しい外国人や労働者、そしてホームレスがたむろする治安もあまりよくない地域になってしまった。ワシントン・スクエアは凱旋門のあるきれいな公園だが、狭いし人が多くて……広大な自然のなかにあるセントラル・パークとは趣が違う。

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ワシントン・スクエア

小説『ワシントン・スクエア』の主人公は、著名な医師の娘キャサリン。能力も容姿も平凡で、父を尊敬しているが父からは愛されない娘だった。そこに財産目当ての男が近づいてくる。父親はその男と結婚するのなら財産はいっさい娘にはやらないと断言する。男は去っていくが、父親の死後またやってきて求婚する。しかしキャサリンは受け入れない。単純なストーリーだが、それぞれの立場にある人々の心の機微が上手く描かれていて素晴らしい。もう10年以上前になるが、イギリスの美しい海辺の町ライにあるヘンリー・ジェイムズの家に行き、庭を散策した時のことを思い出した。

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アラン・ポーの小さな記念館

ワシントン・スクエアのあたりには、19世紀から20世紀にかけて小説家や詩人が住んでいた。ウエスト・サード・ストリートにはエドガー・アラン・ポーが1845年から1年ほど住んだ。今は小さな記念館になっていて、ポーの写真や自筆の手紙、また作品の年表などが並んでいる。建物は1835年に建てられたが、2001年の発掘調査の際に発見された、当時の建物のレンガや陶器やガラス器などもガラスケースに収まっている。ポーといえば、『大鴉』や『アナベル・リー』などの詩や『黒猫』や『アッシャー家の崩壊』などの怪奇小説で有名だ。

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エマ・ラザラスの家

ヘンリー・ジェイムズが生まれたというワシントン・プレイス21番地は現在マンションになっているが、あぁ、ここに住んでいたのね……と感慨深く建物を見上げる。そこから少し歩くと、【かつてこの家に『トム・ソーヤーの冒険』を書いたマーク・トウェインが住んでいた】と記された金属板がはまっている家にたどり着く。レンガ作りの古い建物だ。またその並びには、19世紀の詩人エマ・ラザラス(彼女の詩は「自由の女神」に刻まれている)が暮らしていた家がある。

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