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2019年3月

2019年3月30日 (土)

『備前』

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国立近代美術館工芸館

桜も咲き始め、人出も多くなり始めた今週火曜日、千鳥ヶ淵の東京国立近代美術館工芸館に特別展『備前』を見に行った。備前焼は釉薬をかけずに薪釜で焼き上げた素朴な焼き物で、「窯変」「火襷」「牡丹餅」「胡麻」「桟切」などと呼ばれるさまざまな景色がある。備前焼とは、備前市の伊部地域を中心に作られた焼き物のことをいう。陶芸家は代々「田土」という自家の田んぼの土で陶器を作ってきた。会場は見学者も少なく、室町時代、桃山時代の茶器や花器から、現代の人間国宝の作品まで、美しい「焔のあと」を堪能できた。工芸館の建物は、旧近衛師団司令部庁舎で、明治43年に田村鎮の設計で建設されたゴシック様式。重要文化財に指定されている。近いうちに国立近代美術館工芸館は金沢に移転するらしい。移転後、この建物は何に使われるのだろう。  

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2019年3月22日 (金)

大田区郷土の会

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2011年6月・大田区郷土の会・総持寺散策・石原裕次郎の墓

私が『大田区郷土の会』に入会したのは1980年代の終わりだから、30年ほど前になるだろうか。スペインから帰国して、地域の活動に参加したいという思いで入会した。『大田区郷土の会』を主宰していたのは長島保さんだった。長島先生は高校で教鞭をとるかたわら、「アミガサ事件」など、郷土史研究家として知られ、会員の論文を集めた冊子『多摩川』の発行、毎月の案内通知も、ほとんどひとりでこなしていた。会員も今の倍の人数で平均年齢も若かったし、平野さん、中村敏男さん、大坪庄吾さんはじめ優秀な研究者がたくさんいたが、今はほとんど鬼籍に入っている。また加沢さんには本当に親切にしていただいた。私もさまざまなことを勉強させてもらったし、オーストラリアに転居するまで、『大田区郷土の会』の幹部世話係も仰せつかっていた。この30年間、海外にいて参加できなくてもずっと年会費2000円を払い続けてきたが、昨年、長島先生が他界され、もうこれ以上在籍していても仕方がないと感じ、これを機に退会することにした。『大田区郷土の会』は、昔とすっかり雰囲気も変わってしまったので、私の心も自然に離れてしまったのかもしれない。

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2019年3月12日 (火)

『クマのプーさん展』

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渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで『クマのプーさん展』を見た。昨年の秋に、ニューヨークの公共図書館でプーさんやその仲間のオリジナルのぬいぐるみを見たので、思い切って出かけたのだ。

プーさんの物語はA・A・ミルンが、息子のクリストファー・ロビンのためにロンドン郊外にあるアッシュダウンの森を舞台に描いた童話だ。

「ここはアッシュダウンの森。嵐に吹き倒された老木や朽ちた葉の上に、霧のような氷雨が舞う。人影のない曲がりくねった小道をたどって行くと、時々静けさを引き裂くように足元から鳥が飛び立っていく。高い枝から落ちた雫が水溜りに波紋を広げ、そこに映った森の木々を不思議な幾何学模様に変えている。ぬかるみに芽を出した水仙を踏み潰さないように、苔むした古い切り株につまづかないように……歩きながらポケットのなかのかじかんだ手を握りしめる。もし空が晴れていれば、プーさんとクリストファー・ロビンがハチに追われて小さな水溜りに飛びこんでくる、そんな場面が容易に想像できただろう」(『チップス先生の贈り物』長井那智子(春風社)より抜粋)

ミルンは、『クマのプーさん』『プー横町にたった家』をはじめ、多くの童話を書き、さらにミステリーなども書いた作家。『くまのプーさん』の原題は『Winnie The Pooh』、日本では石井桃子の訳で有名だ。プーさんのぬいぐるみは、息子の1歳の誕生日にミルンがロンドンのハロッズデパートで買い与えたもの。ウイニーとは、1914年にカナダからロンドン動物園にやってきた黒いくまの名前。クリストファー・ロビンはウイニーが大好きだったという。

会場には、物語にも登場するアッシュダウンの森にある橋、プースティックス・ブリッジを模したものも展示されていた。

 

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「道は少し下り坂になり、川に架かった木の橋に出る。ここがプースティックス・ブリッジ。クリストファー・ロビンとプーさんが、橋の川上から木切れを落とし、どちらが速く反対側に流れてくるかを夢中になって競い合った場所だ。四十年前、私も妹と同じ遊びをした思い出がある。私たちが流したのは、春になると野原一面に咲いていたヒメジオンの花だったけれど……」(『チップス先生の贈り物』長井那智子(春風社)より抜粋)

因みに、シェパードの娘、メアリー・シェパードはトラヴァースの小説『メアリー・ポピンズ』シリーズの挿絵を描いたことで知られている。画風はあまり似ていないが、どことなく共通するところもあって興味深い。

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2019年3月 6日 (水)

金柑の甘煮

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今年は金柑の生り年なのだろうか。八百屋やスーパーの店先に黄金色に輝いてたくさん並んでいる。しかも大粒で値段も安い。お正月用にはあまり良いものは見なかったが、2月初めから立派な金柑が出始めてまだ店頭にある。さまざまな産地が記されているが、やはり宮崎が一番多い。私は甘いものがあまり好きではないので、それほど金柑の甘煮には執着しないのだが、今回は良かった。お正月には手をかけて2日がかりで煮たのだが、今回はへた(翠色の小さな星のように愛らしい!)を取って数分茹でて水にさらし、ただグラニュー糖で煮ただけ。でもとっても美味しかったので、何度も作って皆に配ってしまった。

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