ヴィクトリアン・レディー・刺繍

2011年12月27日 (火)

ヴィクトリアン・レディーの紅茶セット

 ハート形のポットと砂糖壺とミルク入れは10年ほど前に、カップ&ソーサーはその後、数年して手に入れた。同時期に作られたものではないと思うので、図柄も違っている。
 ハート形の方は家を背景にベンチに腰掛けている図柄で、裏を返せばWERSTER1867・MADE IN ENGLANDとある。カップ&ソーサーの方は手に花籠を持って庭園の中を逍遥している図柄でROYAL HARVEY・STAFFORDSHIRE・ENGLANDとある。双方ともヴィクトリアン・レディーは手描きではないが新しいものではない。
 周囲に描かれた金色の線描きはハート形の方が手描きで片方が印刷だ。ともに当時流行した東洋趣味で、桜がちりばめられている。カップ&ソーサーには同じ図柄で少し形がずんぐりしていて、金の線描きのないものがある。それはFINE BONE CHINA・MADE IN ENGLANDとだけあって、製造会社の名前は記されていない。金の線描きのあるものが古く、ないものはコピーかもしれない。

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2010年9月27日 (月)

ヴィクトリアン・レディー 5

 同じデザインで色違いをもう一枚刺してみた。これは何にしようか。このまま見本にしておこうかな。いろいろと考えている。

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2010年9月10日 (金)

ヴィクトリアン・レディー 4

 2010年2月28日のブログに書いたヴィクトリアン・レディーの図柄を再現してクッションをつくってみた。原版は単純なステッチで刺してあるが、少し複雑なステッチにして、ぼかし糸を使ったり、ロンドンの骨董市で買ったアンティークビーズを使ったりして楽しんだ。刺繍布の周囲にはベルギーのブラッセルで買ったボビンレースをつけてみた。友人のUさんに仕立てをお願いした。
≪2月28日のブログより:新しい綿布を足してクッションに作り直されたこのヴィクトリアン・レディーのパターンは、最も一般的に出回っていたもの。はっきりとは分からないが、50年から80年くらいは経っているだろう。小学校や女学校の教材だったのかもしれず、イギリスじゅうに出回った大量生産の市販品だったのかもしれない。私の手元にも同じものが10枚ほどある。
20㎝四方の綿布に、花束を抱えつばの広い帽子をかぶり裾の長いドレスを着て花園の石畳の上に立っている女性の図案(ヴィクトリアン・レディーと呼ばれる)を、それぞれが糸の色だけを変えて刺している。なかにはパッチワークのように何枚もつながったものもある。家族や集合体で何かの目的を持ってつくられたのかもしれない。≫

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2010年2月28日 (日)

ヴィクトリアン・レディー 3

新しい綿布を足してクッションに作り直されたこのヴィクトリアン・レディーのパターンは、最も一般的に出回っていたもの。はっきりとは分からないが、50年から80年くらいは経っているだろう。小学校や女学校の教材だったのかもしれず、イギリスじゅうに出回った大量生産の市販品だったのかもしれない。私の手元にも同じものが10枚ほどある。
20㎝四方の麻布に、花束を抱えつばの広い帽子をかぶり長いスカートを着て花園の石畳の上に立っている女性の図案が、青色のチャコで描かれている。その線の上をそれぞれが糸の色だけを変えて刺している。なかにはパッチワークのように何枚もつながったものもある。家族や集合体で何かの目的を持ってつくられたのかもしれない。

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2010年2月27日 (土)

ヴィクトリアン・レディー 2

ヴィクトリアン・レディーのデザイン物を集め始めて12年以上になる。シドニーで心奪われロンドンで無我夢中になった。最初に見染めたのはシドニーのガラクタ市…小さなテーブルクロスだった。いわゆる「西洋の貴婦人に花園」というかたちはもともと私の好みではないと思っていたが、「顔がない」というところに興味を覚えた。家に帰り、自分の物になった小さな布を広げてみる。何十年も前に手刺しゅうされた麻布の美しさ、その手触り…良い、好きだ、目が離せなくなった、側に置きたい、もっと欲しい、と次々にエスカレートし、この12年間で何百枚というヴィクトリアン・レディーデザインの手刺しゅう布を集めた。
布はほとんどが麻だが、綿もウールも化学繊維もある。色はほとんどが生成りの白だが晒してあるものも染色されているものもある。刺しゅう糸はほとんどがフランス刺しゅう用の糸だが毛糸もリボンも紐も使われる。あまりにもありふれているので、誰にも顧みられることのないデザイン。顧みられることのないまま廃れてしまったデザイン。そこもまた私なりのロマンを感じるところだ。

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2010年2月24日 (水)

ヴィクトリアン・レデイー 1

これはロンドン郊外の骨董市で買ったもの。束になったレース糸を円筒形の器に入れて、蓋に開けられた小さな穴から糸を引き出す。ヨーロッパには様々な編み方のレースがある。手編みといってもそれぞれ小さな道具を使って作るのだが、道具によってレースの趣がまったく変わってくる。これは鍵針編み用の木製の糸ケースだ。
ここに描かれているのが「ヴィクトリアン・レデイー」と呼ばれるイギリスではあまりにも一般的なデザイン。心惹かれてもっと知りたいと思い、デザイン集や研究資料を探したのだがどうしても見つからなかった。今はほとんど「ヴィクトリアン・レディー」が描かれた新しい品物はつくられていないようだが、数十年前まではつくられていたらしい。カードなどの紙製品、テーブルクロスなどの布製品、家具、台所用品、服、バッグ、アクセサリー、陶器、ガラス器、まだまだあらゆるものに描かれていた。多分100年間ぐらいは人気のデザインだったのではないかと思う。裾の広がった長いドレスを着て必ず帽子か傘で顔を覆っている。顔を見せないところが「ヴィクトリアン・レディー」の特徴だ。そうして傍らにはかならずタチアオイの花が咲いている。

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