衣服

2010年11月 5日 (金)

60年前のベビードレス


写真は60年前のベビードレス

 涼しくなったので、久しぶりに和箪笥のなかを点検した。女の子の孫が生まれたので、私の「七五三」祝いの着物を(着られるかどうかは分からないが)、ちょっと出してみようという気になったのだ。留袖や喪服、まだ仕付糸もついたままの赤い小紋や紬などの下に、やっと子供時代の着物を見つけた。いったい何十年ぶりだろう。こうしてしみじみと眺めると…かなり古典的な柄だし白地が少し黄ばんでしまっている。でも…裏地の紅色がとても可愛い。息子たちの「七五三」用の着物と羽織と袴もあった。
 他にも色々と出てきたが、一番の珍品は60年前に私がお宮参りに着た絹の小さなドレスだ。古色蒼然とした風情、でも「よそゆき」らしくレースや刺繍が施された赤ちゃんドレスだ。戦争が終わって5年、物のない時代に両親が揃えてくれたのだと感慨無量になった。

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2010年6月12日 (土)

授乳ケープ

 友人のSさんから手作りの授乳ケープをいただいた。しかも2枚。美しい文字の並んだ手紙には「おふたりのお嫁ちゃまに」と書かれていた。なんて心のこもった素敵なプレゼントだろう。真っ白で小さなリボンや刺繍が施され、周囲にはレースが付いている。裏側のリボンだけ淡いピンク色だ。
 私たちが子育てをするころはもちろんそんなものはなかった。外へ出るときは赤ちゃん用の粉ミルクだったし、病院でも「なるべくなら母乳」という程度の指導だった。今は「絶対母乳」。だからこそ授乳ケープが必要なのだ。
 私が子供のころは山手線のなかでもお母さんは平気でおっぱいを飲ませていた。もちろん授乳ケープなどなかったけれど、それが当たり前だったので何とも思わなかった。そのころの山手線はチョコレート色で、緑色の固い座席に木の床、兵隊さんの恰好をした人がアコーデオンを弾きながら車両を回ってきたりした。

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