チップス先生の贈り物

2018年9月25日 (火)

『嵐が丘』をもういちど

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『嵐が丘』をもういちど~イギリス文学を面白く再読する~と題してささやかな講演をした。入り口のところで年配の女性に声をかけられた。私も青山学院の卒業生です。今年80歳なんですよ。長年、図書館に勤務していましたが『チップス先生の贈り物』を図書館にいれた時のことをよく覚えています。ちらしで講演のことを読んで、今日をずっと心待ちにしていました……と。私を「先生」と呼んでくださる大先輩に、私は心底恐縮した。
講演はブロンテ姉妹の生い立ちや時代背景、そしてシャーロットの『ジェーン・エア』、エミリーの『嵐が丘』、アンの『アグネス・グレイ』などの作品に関することが中心だったが、他に、私が子どもの頃に感銘を受けた『緑の館』やディケンズの小説、それに3人のノーベル文学賞作家の作品、バーナード・ショーの『ピグマリオン』、エリオットの『キャッツ』、カズオ・イシグロの『日の名残り』を(この3人はそれぞれアイルランド、アメリカ、日本で生まれている)、そして最後に『ヘンリ・ライクロフトの私記』を取り上げた。ひとつひとつの作品について、話したいことがたくさんありすぎて、頭のなかがごちゃごちゃになりそうだったが、やっとそれらを1時間ほどの内容にまとめた。久しぶりに私自身もイギリス小説を再読して、またまた新たな感動を得た。

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2015年11月13日 (金)

男の隠れ家

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2007年発行の拙著、『チップス先生の贈り物』(春風社)が男の隠れ家・教養シリーズ・小さな出版社のもっとおもしろい本(2015年12月発行)に掲載された。

表紙をめくり目次を開くと、次のページに大きく写真が載っている(15Pにも)。これは私の初めての本で、図書館協会選定図書に選ばれた思い出深い一冊。

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2010年2月 1日 (月)

ベストライフ・オンライン

ベストライフ・オンラインが先月で終刊になった。初刊は2000年2月だからちょうど10年だ。ベストライフ・オンラインは奥山融さん(元松竹社長)がご自身の人脈をいかしてスポンサーを募りはじめたものだ。中高年向きのインターネット雑誌としては最も老舗のひとつだったのではないだろうか。昨年秋奥山さんが亡くなり、ちょうど10周年で終刊となった。
私は2001年の2月から2009年の7月まで文学エッセイを連載した。ロンドンで5年間綴った60編のエッセイが『チップス先生の贈り物』という本になり、図書館協会選定図書に選ばれた。その後エッセイがご縁で『わしといたずらキルディーン』の翻訳本も出版した。私にとって、すべてのはじまりはベストライフ・オンラインにあったともいえる。長い間暖かく見守って下さった奥山さん、奥山さんを紹介して下さった父の友人Mさんに心から感謝している。

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